こちらのお店、ロードバイクなどでこのエリアから海の中道・志賀島を目指していたときに見ていたのです。
珈琲のいい香りも良くしました。
汗びっしょりの状態で入るのは申し訳ないということで控えておりましたが、タイミングが会いまして、バスで。
看板見てびっくり。40年以上も!
入ると気さくなマスターが出迎えてくれます。
このマスターが面白い。
お店のメニューを見るとお店のブレンドの名前はクラシックの音楽家の名が。
「ベートーヴェンって何でしょう?」
「ブレンドの飲んだ感じみたいなものかな。」
「さっぱり目のものをお願いしたいのですが。」
「うちはさっぱりのが基本だから。何処のコーヒー専門店でもメニューの1番上に載っているものが基本で、最もおすすめのものだよ。
豆単体のストレートでお勧めしてくるところは少ないし、今までいろんなお店飲み歩いて、大体のこういう店は1番上のものを飲んでみたらいいですよ。
人それぞれ味覚が違うし、私がやわらかくさっぱりと言っても他の方がそう感じないかもしれないし。」
正直でいいなぁ。
たしかにそうだよね。
1番上にある「スメタナ」500円を淹れていただくことに。
このお店はどうして知ったのという話題になりまして、ロードバイクで・・・というと、
「そういうのは気にしなくていいし、ゴミ袋1枚持ってきて、椅子の上において座ったら大丈夫だよ」
と話しながらサイフォンで入れてくれます。
スメタナ。
すっきり。
そして透明感のある感じで消えていく。
マスターおっしゃるには基本スッキリだけど、ずっしり重いのがいいと言われたらそういうブレンドもあるとおおせ。
スメタナは口の中で1分間香る。10分でも長く香りが続いた物がいいというものもありますよ。
今度飲み比べてみたいなぁ。
珈琲が中心ですが、トーストやサンドウィッチなどの軽食も。
開店当初は航空管制施設からランチがてらにやってくるお客さんもいらっしゃって料理も提供していたそうです。
しかし、珈琲1本でやっていきたい。
「珈琲は難しい」
とマスター。
珈琲屋になるための話とか、某カフェチェーン店の方が勉強に来るくらいの話などを伺っていると
「そんな企業秘密みたいなこと話していいんですか?」
と聞いてみると
「いやぁ、うちは秘密なんて無いから。」
珈琲に正直に向かい合うマスターの話に心打たれてしまいました。
スメタナが美味しかったので豆を買っていくことに。
ペーパー用でお願いしたら
「挽く度合いによって味が変わっちゃうから。同じ豆でも、同じ挽き方でも淹れ方によって味が変わるから。」
とマスター。
サンプルを別途付けていただいた理由も
「まずこれでカップ150ccで飲んでみて味が違うようだったら、もう少し弾いてみてくださいね」
と。
ここまで至れりつくせりって初めてですよ!!!
1杯500円の価値(飲んだ珈琲の豆を200g以上買うと飲んだ珈琲が半額になります)があるお店です。
ご近所の方や常連さんから「長く続けて」という声援もあって、19年10月からは月曜と火曜が休業日になると聞きました。
アクセスは天神から西鉄バスで21または21Aで「上和白郵便局前」下車すぐ。
JR香椎線、西鉄貝塚線「和白駅」から徒歩5分弱
珈琲やさん
東区和白丘2丁目3−1
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